パンフレットだよ〜ん
高山にはバンドをやっている若者に非常に良い環境がある。
別名「音楽の虎の穴」とも言われる年齢も性別もジャンルもごちゃ混ぜの団体。
その名を「HIP」 そしてこの団体の行うライブを「ショルダー トゥー ショルダー」と言う。
元々、ドラマ「白線流し」で有名な我が母校の卒業生が年に一度 高山に帰ってきて皆でバンドを楽しんだのが最初だったが、ハイレベルな練習方法に向上心のある奴や腕に覚えのある連中が集り、そのうちに規模がどんどん大きくなっていった。

ただ残念な事に17回続いたショルダーのほとんどのメンバーは結婚、子育てに追われ 現在活動は休止している。
このページはショルダーの集大成ともいえる、10回目のライブの様子を記録したものである。

場所 高山市民文化会館大ホール
入場客数 約1100人

このホールを音楽のイベントで初めてほぼ満員にしたのは有名芸能人ではない。
私達である・・・・



大道具の製作やチケットの販売、スポンサーのお願いやパンフレットの製作・・・・徹夜だって何回もした。

こんな大変なライブは初めてだった・・・1曲ごとに企画があって、踊りの練習とか暇をみては小道具を作ったりしたんだよ、あんまり疲れが溜まってウルサイ練習場の片隅で居眠りしたこともあった。
若かったから体が続いたんだろうな〜、今じゃ絶対無理だよね(爆!)

さすがに大仕掛けなライブだったからその費用も凄くかかって、確か会場費(2日分) PA代、照明代、その他諸々で170万円以上はいったと思う。

そして本番当日はユンケルを飲んでから向った。
そうしないと本当に倒れそうだった。


このポスターがたくさん貼られ高山の町は「ショルダー トゥー ショルダー」一色になった。
チケットの販売数は1300枚、今日はいったい何人来場するのだろう・・・・
不安と期待が入り混じる。
スポットライトを数人の高校生にお願いした。
1曲ずつ曲に合わせたライティングの練習は完璧だ!
高校の体育館でステ―ジングとライティングの入念なリハーサルをしたからさ。
今日は頼んだよ〜!
さあ、ショルダー10thのスタートです。
お手製のステージ衣装がスポットライトに映える・・・
あれ?声が震えてるぞ!
そりゃ緊張もするわな〜
早速 コタツの登場!
このライブはあらゆるジャンルの曲が演奏されます。
ライブの流れをスムーズにするために、あの手この手を使ってお客さんを飽きさせません。
ちなみに、真中に座っているのがショルダーの創設者で何と大学時代には「大江千里」といっしょにバンドをやってました。
当たり前の演出みたいだけど、目の前で見るとなかなかいいんですよね。
写真には写ってないけどコーラス隊の女の子とかも白い服に身を包んで綺麗でした。
この頃、キョンシーが世間では流行っていて、中国っぽい曲を演奏したのでお手製のキョンシールックで登場!子供達に人気がありました。
しかもこの次の曲がサイケデリックな曲なので、この衣装の中には別の衣装を着ていてキョンシーの衣装を引っ張ると一瞬にして早変わりが出来るという考えに考え抜いた衣装です。
あっという間に早変わり〜!
レゲーも大好きな私達、妙にハマッタ両サイドの2人の男・・・・
お前ら本当に日本人なのか?
成り切ることも大事だが、本当に成り切れてるな・・・・(爆!)
この写真では後ろに半透明のシートが下がっているだけに見えますが、実は肉眼で少し離れて見るとスモークとかライトの加減で雨が降っているように見えるんです。

グッドアイディアでしょ!!!
ザ・ピーナッツのメドレーです。

ギターを弾きながら歌っている彼は「フミ」と言う男で念願のプロデビューを果たしました。

バンド名は「ホット・スパイス」です。皆さん宜しくね
このメドレーは凄く大仕掛けで全員参加の寸劇付きでした。
メドレーの最後に「モスラのテーマ」を演奏していると「モスラ」が登場!
原住民は恐れ、ひれ伏します。

あっ!ステージの中央にはモスラの幼虫が!・・・(爆!)
モスラ 「ガチョ〜ン!!!」
原住民 「ハラヒレハラホレ〜!」(ズッコケル)

このモスラの羽を作るのには苦労しました。強度は必要だし出来るだけ軽く作らなければならないし。
背負っているランドセルに車のバッテリーを入れて頭の所にある「目」を光らせたので、結局スンゲー重くなってしまった。(爆!)

羽の模様が「HIP」の象徴である「桃」になっています。
この後、桃太郎に扮したメンバーが出てきて、「1部終了」を告げました。
私がベースソロを弾きながら会場を回る企画があったのですが、それを羨ましがった彼は「じゃあ俺はPAの上でソロを弾く!」と言って本当に登っちゃいました。

バーリー・アーツを抱えてスティーブ・ルカサーに成り切ってるね〜!
私はといえば、やっぱりジャコに成り切りました!(爆!)
曲は「バードランド」でもウェザー・リポートとマンハッタン・トランスファーの歌物をミックスさせて結構面白かったです。
この時のプレイヤーは全部で16人。大所帯でした・・・
曲の前にはメンバーチェンジの時間稼ぎの事も考えて客席でベースソロ!ディレイにホールドをかけてジミ・ヘンだ〜!
ハーモニクス弾きまくり〜
当然楽器はフェンダーのオールド60年製だよ〜ん。
ピックガードも外しちゃった。
アンプはアコースティック371!う〜ん完璧!
選曲は出来るだけ妥協したくない・・・でもお客さんもいろいろな曲を楽しく聞きたいだろうし、みんなが知ってる曲があった方がいい。
というわけで、その頃TVのコマーシャルでも使われていた「爆風スランプ」の「ザ・ツライ」をやりました。
ボーカルにはお手製の「ボウズのカツラ」をかぶせてそれらしくしました。
それにしても、ベースソロがまさに「ザ・ツライ!」でした。
バックのライトに注目!
「バリライト」まで作っちゃいました!
4つのライトを棒に固定して、縦2本、横1本の計3本あります。
曲に合わせて、バリライトが回る、回る・・・
スンゴク綺麗でカッコよかった!
お客さん総立ち!!!
前の方に押しかけてくる〜!
「やった!おとなしい高山のお客さんを立たせた!」
これはメチャクチャ気持ちよかった〜!
ショルダーの定番曲、この曲は10thには絶対やりたかった。
ホーンセクションをバリバリにアレンジした曲が始まる。

イタチ(あだ名)の鋭いカッティング!
曲は「ドゥービーブラザース」の「ロング トレイン ランニング」
演奏者さえ知らなかった・・・
演奏していたら、後ろでその曲の担当以外のメンバーがいつ練習していたのか「振り付けのあるダンス」をしていた!

全員の一体感が更に増した!
さてさて、「ロング トレイン ランニング」でベースソロ!
目の前はノリノリのお客さんでいっぱいだ〜!!
興奮した!最高ジャン!
エンディングだ!
もの凄い歓声が上がった!
いったんステージを引き上げた。
「アンコール!」の声が会場に響く!
みんなステージの裏で泣いている
さあ、アンコールは「R&B」や「Soul」のメドレーだ。
「HIP」の原点はここにあるのだ。
ボーカルも涙で歌が・・・
そりゃそうさ、みんな頑張ったから
本当に良くやったと思う。
アマチュアバンドでこんなライブは2度と出来ないだろう。
50人以上のメンバーとスタッフが本当に力を合わせて成功した「ショルダー トゥー ショルダー10th」

これまでの苦労も疲れも何もかも、お客さんの歓声と達成感で吹っ飛んでしまった。
まさに「自分で自分を誉めてやりたい」とはこの事だ。

しかし、このコンサートを影で支えてくれたスタッフの方やスポンサーの方の協力がなかったら絶対に成功していなかったと思う。
心より感謝いたします。




本番前の楽屋です。
期待と不安が入り混じり、何とも言えない緊張感がありました。
笑っていても神経ピリピリでした。
「HIP」=「尻」=「桃」=「桃太郎!」ということで、桃太郎のキャラクターを使うことになりました。
1部終了の時、「〆」として登場しました。
彼は高校の教師で「演劇部顧問」です。
まさに適役!
2部の後半、爆風スランプの「ザ・ツライ」の演奏の前に、ステージの上で1人コントをしながら お客さんを煽りました。

彼はハードロッカーだから こんな事はしないだろうと思っていたら、結構こういうのは好きみたいで楽しんでいました。
ピーナッツ・メドレーの時に出てくる「原住民」。
ステ―ジングも完璧です。
ショルダー トゥー ショルダーってやっぱり「お祭り」なんだよね。
「モスラ」ステージ裏スタンバイOK!
しかし、メドレーは長い!出番はまだか〜!?
背中のバッテリーと羽が重くて中腰がメチャクチャ辛かったそうです。
ステージに登場した時には、膝がガクガクの状態だったんだって。
でも、お客さんには大受けだったからよかったじゃないの〜!


おまけの写真